こーちゃんの日記

22歳。今春から金融機関で社会人。本気で楽しい仕事、人生を追い求めています。

入社時と今の僕。

先日、同期数人と久しぶりに飲みに行った。
いやー、誰しも新人時代は鬱々しく働いてるもんなのか?
とかいう僕も悩んでた一人のわけなのだが。

僕だけを特別視するわけではないが、とはいうものの、世間の就活生は入社のために無理やり夢を作り出し、そして入社と同時に何も無かったかのように忘れて会社に順応していく...。さらに言えば、入社時の志望動機なんて、あくまで企業との適合性を見るだけで書いたことが出来るなんてことは無いし、出来たとしても何十年先の話。
ベンチャーとか外資系に行けば事情が違うのかもしれないけども。

そんなもんだから、入社すると平日はやりたいことではないのに...と心の中では鬱々しく思う一方、休日は時間と引き換えに手に入れたお金で、コンパに明け暮れる者、車を買う者、ゴルフに明け暮れる者とかいうプライベートの充実に走る。
家で読書したりしてると変な奴と思われるのである。

とまあ先日の飲みもそんな話ばかり。もちろん上司と行く飲みの議題もそんな感じなのだが、しかし、どこか悟った表情もある。それはある時自分の力不足に幻滅しつつ、生きて行くためには働かざるを得ず、無理やり腹に落としこませ人並み以上の報酬と地位に誤魔化して生きていくのだろうか。職業柄お客さんとの板挟みになり、コミットしたことが形に残るわけでもなく、プロジェクトファイナンスぐらいでもしないとやりがいを見出すのは難しいのではないかと思うのである。

まあ、僕はそのフェーズは一段落し、しばらくは英語に染まって、大学院か外資系メーカーへの転換を図ろうと思う。やはり、働いてて思うのはこれだけコミットを要求されて鬱々しく働く構造の日本式経済について専門書を読み漁りたいし、トマ・ピケティではないけどもその先にある資本主義の限界について知りたい。もしくは、今の職場から真反対の外資系メーカーへ行って、早い段階から職種別採用で世界に向けたものづくりで、世界の人々に最高の喜びや感動を作り出す仕事がしたい。大学での製菓会社との商品開発からずっとしたいと思ってはいたが就活では叶わず...。この最近の感情はどうも実現したく、久しぶりに心の底から湧きあがるモチベーションを感じる。やってみよう。

大企業かベンチャーかという議論

結論から入ると、二択で答えを出そうとすることに違和感を感じています。3年目、5年目、10年目...と先輩社員を見た時に、自分の人生を置き換えたい人が存在するかどうかなのではないかと思います。つまり、部活でも塾でも同じように、先輩を参考にしつつ志高い夢や目標をしっかり定め、それぞれが高め合える環境にないと、いずれかが欠けてしまうと空回りしたり流されたりして精神的にしんどいということです。

また、一方で新卒は「石の上にも3年」という暗黙のルールのようなものが存在しています。確かに採用・育成コストが多大で回収できるのがちょうど3年目かもしれませんし、実際に社会人として一人前になれるのが3年目なのかもしれません。ですが、そのような環境にいくら身を投じても、企業には申し訳ありませんが、今の若さと気力を浪費してるだけなのではないかと薄々感じています。というか、それで辞められたら単なる企業の投資の失敗なのかもしれませんし、結果的に仕事をチェンジして、より社会に還元できるようになれば良いことなのかもしれません。

そんな中で実際に大企業に身を投じてみて、当たり前かもしれませんが仕事が細分化されすぎて若いうちから一つのまとまったプロジェクトに関われることは無いと感じています。まして金融業界は人を支える「手段」の仕事なので、3年目以上になると第二新卒の終了と共に、日々の成果や出世にばかり目がいってしまうような気がしてきています。

確かに、多くの人の生活に影響を与える立場ということで、一つ一つをきっちりすることで信頼が重要になってきますし、先輩方を見ていると年次が上がるにつれて強く意識されて仕事をされていることにプロ意識は感じます。

話を戻すと、議論的にはどちらかと言えば、ベンチャー企業の方が仕事の裁量が与えられており、というか人が足りていないのでそれぞれが切磋琢磨できますし、社会に事業を生み出していくというワクワク感を持ちながら働けるという面では満たしていると思います。ただそこでも、若いうちから成長を謳って何を持って成長かが定義されていない怪しげな会社もありますが。

ただ今回の議論では、企業の仕組みによっては大企業でも十分成長できる環境があると思うということです。

・入社時からポジションが決まっていること
・自らプレイヤーになって夢や目標を創り出しやすこと
・市場が大きいこと
成果主義(UP or OUT)
・目標となる夢を追いかけている先輩がいること

大方これらが重要なような気がしてきて、近いのが総合商社だったり、許容しているのがやはり外資系なのでしょうかね。ただ、これが本当なら大企業でありながらベンチャー要素を兼ね備えられる外資ダブルスタンダードってどんな経営スタイルなんだ...。少し本を漁ってみます。それにしてもなぜ日系にはそんな企業が無いのでしょうか。年功序列、終身雇用、総合職、経団連といった慣習的なものが邪魔しているのですかね。

あまり偉そうなことは言えませんが、財務会計面を強くしたいと入社しましたが、あまりに細分化された仕事で夢を持ちづらく、目先の資格の勉強ばかりこなして飲み会が多い今の環境に違和感しか感じません。皆さん優秀ですが、昔からやることに対して自分がやる意味を常々考えて来たので、夢を描けない先輩像と自分との乖離葛藤が大きいところです。本気で何とかしないと...。

地図とコンパスの話

去年11月と今年4月の投稿を見ると、到来する新生活の不安を押し殺すかのように粋って文章を書いてるのが恥ずかしいです。(笑)

最近になって漸く仕事も落ち着きました。実際に働くことを通じて今後の自分の方向性について少し光が見えてきました。

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結論からすれば「世界に通用する商品づくりがしたい」です。

二年越しの心のモヤモヤが一気に解消されました。人生の方向性についての話です。就職活動当初から、大学院や公務員ではなく、働くこと=漠然と商品づくりをしたい、だから民間に行きたいという考えでした。ところが説明会でメーカーの話を聞くうちに下手をすれば何年も工場勤務や営業など思い描いてたイメージと違って幻滅した記憶があります。

そこで、限られた就活期間では研修制度の整った大企業で基礎力を付けるか、メキメキ力を付けられるベンチャー企業で働くかの二択を考えていました。そこで後者を見始め、中でも考えを形にしやすい短期サイクルのメーカー系ベンチャーは無いかと思って探しましたが結局これも見つけられず仕舞いに終わりました。

もちろん、結論を出すために自分なりに広告代理店や商社、コンサル、上流下流メーカー、通信、不動産、金融など150社近く説明会にも足を運びましたが何か違いました。

そんなこんなで悶々してるうちに4月を迎えます。ええいどこか引っかかった企業がご縁のある会社だ!と割り切って志望動機を変えつつ受けましたが、やっぱり人生そう巧く行くはずも無く全ての駒を失いましたw。今までストレートに走りながら考えてきた僕の人生にとって初の大きな挫折でした。人生の選択について深く考えて来なかったことが災いしたのですが結果として本気で人生哲学を構築する貴重な時間を手に入れました。


しかし、ハローワークへ行ったり、色んな本を読んだり、夏まで悶々しても心が求める場所はありませんでした。とりあえず自分で起業できる選択肢を残そうと考え、採用を行っていた今の会社に入社して財務会計だけでも鍛えようと考えました。

ですが入社後も、やりたいことへの直接的な解決には繋がっておらず、またいくら財務会計の勉強をしたところで実務を通して実際に決算書を作らないとわからないのではないかという疑問が残ります。さらに融資を通じた提案業務のみに留まり自分が商品づくりに携われない歯痒さもあります。

そこであれこれ考えるうちに盲点だったのが、外資系メーカーであれば世界に通用する商品づくりができるのではないか、さらには日系と違ってポジションごとに採用を行っているのでまさにやりたいことが実現できるのではないかという一縷の光が見えてきたのかなというのが現在です。あくまで起業が目的では無かったので結果としてやりたいことは変わっていません。というか、日本の総合職制度って改めてなんなんだと思います。

とりあえず、シフトチェンジも考えながら来年の4月までにTOEIC800点以上を一つの指針としてビジネスで使える英語力を養います。方向性について勘違いしてたら嫌だなー。

22歳になって考える将来の夢

社会人になって7日目。正直、不安でいっぱいだ。

振り返れば、高校時代は「やりたいこと」も無いまま、ひたすら詰め込まれる日々に矛盾を感じて勉強の手を止めてみて。かといって、他の活動をする余裕すらも与えられなくて、ただ立ち止まってみて。特段、得意なことも好きなことも無く、何の希望も無くて。

 
そして、最後の半年で、関西の最難関私大とその学部には何かあるかもしれないと思ってまだ見ぬ地平線の先の輝きを追い求めて。ところが、入ってもそこにはなんの輝きもない冷め切った事実しか無くて。そして、また進むべき方向を大きく見失っていて。

それからは、不器用ながらも手探りで色々な活動に参加してみて。

そうした末に、半年間ではあったが、ある企業の社長と非常に近い距離で商品開発に携わるチャンスがあって何かヒントのようなものを掴めたような気がして。

そこでは学生ながらも、自ら市場調査アンケートを作って街中に出向き、ニーズを探るところから始める。並行して競合他社の商品をリサーチしたり、企業風土や地域感も考えながら新たな新商品を企画するというものであった。さらにパッケージや販売展開までも考えることが出来る高度な内容であり、まるで子供が宇宙飛行士を夢見て創意工夫をくり返し、自分でペットボトル型ロケットを組み立てて飛ばすかのような気分だった。

また、経営に関しても一本道では無く、何か一つの物語と冒険心があって久しぶりにどこか少年心をくすぐられた。映画で言えばスタンド・バイ・ミーかもしれない。

だが、考案した商品の販売には一歩及ばず甘い夢はそこまで。

そんなこんなで、夢中になれる「何か」を探すため、大学時代は
自分なりにあがきにあがいたつもりだ。他には、海外を10カ国以上は歩き回って日本と比較してみたり、短期間、議員事務所の手伝いをすることで政治の世界も見た。ゼミにサークルに、アルバイトも塾講師から飲食店、鉄骨を運ぶような肉体労働までと幅広くやってみたり。

そして就職活動では、どうしても企業との商品開発の途切れた夢の続きを追いたくて、そのような状況に挑戦できる場を探して。けど納得のいく答えが見つからなくて。

苦心した末に見出したのが、それが僕にとっての「働く」ということであり、起業であり、創業まもないベンチャー企業への参画であると行き着いて。しかし、知識や経験があるわけもなく起業なんて地平線の先の先で。ベンチャー企業も少年心をくすぐるような今にも飛び込みたいと思う場をそう簡単には見つけることは出来ず。

結果、銀行の法人営業に就いてみた次第である。
暫くは「お金の回し方」と「経営ノウハウ」について深めようと思っている。
この選択肢で本当に良かったのかというのが不安であるが。

タイトルには将来の夢と書いたが、ようやく社会人となることで大きな一歩を踏み出せたが、まだまだ地平線の先は遠く見えなくて。ひとまずは今の環境で結果を出すしかない。

『こんな僕でも社長になれた』を読んで

新装版 こんな僕でも社長になれた

新装版 こんな僕でも社長になれた

 

 家入一真
1978年12月28日生まれ。
2001年10月23日、22歳で起業。結婚。

しかし前半は引きこもり、高校中退。大検取得後、2度の大学受験も出願忘れと寝坊により受けられず。そして家計も貧しくデザイン会社に就職。そこでウェブデザインに興味を持ち、後に技術的知識を深めるためコンピュータシステム会社に転職。ちょうどネットで知り合った当時女子高生だった奥さんと出会い結婚。

自分の両親が働き詰めで苦労していたのを背景に、
子供の誕生の瞬間、過ぎていく1日1日を、一番近くで見ていたい。
という凄く純粋な理由から起業を決意。そして現在のpaperboy&co.へ。

そこで僕が読んで感じたことは二点。

一つ目。自分が来年、家入さんが起業した年を迎えること
。さらに比較して読んでいると、ずっと先のことだろうと思っていましたが、来年に子供が居てもおかしくない歳なのかと思うと妙にリアルさを突き付けられました。まだまだ学生気分の自分に本気で大人にならなければならないと迫られました。あと一年で自分に何ができるだろうかという問いが大きな収穫です。何事も果敢に挑戦していきたいと思います。

二つ目。スティーブジョブズの演説を思い出したこと。

スティーブ・ジョブス 伝説の卒業式スピーチ(日本語字幕)

“You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.“

 

”先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じなければならない。何かを信じなければならない。直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。この手法が私を裏切ったことは一度もなく、私の人生に大きな違いをもたらした。”

スタンフォード講演に感動した全ての人へより引用

演説では大学を中退して潜っていたカリグラフィーの何の役にも立たないと思っていた授業でさえもMacの美しいフォントに役立ったと解説されています。

そして、家入さんも似たような何かを感じました。高校から引きこもりになり「ネット通信」と出会い、「プログラミング」にも興味を持たれました。また、母親に何気なく連れていかれた山田かまちさんの絵画展で絵の生命力に感動し「アート」にも引き込まれました。そして大検試験のことを知り芸大を受験しようとするもお金が無く「新聞配達」の仕事を始められました。そこでは苦手だった対人面の不足が補われ、世の中には色々な価値観の人がいることに気付かされます。しかし、二度の「大学受験は失敗」。デザイン会社、コンピューターシステム会社へ「就職」することになります。同時にネットで現在の「奥さんと出会われ」ました。とても真似できない人生です。

「ネット通信」「プログラミング」「アート」「新聞配達」「大学受験の失敗」「就職」「奥さんとの出会い」。全てが当時は点でしたが、今では一本の線として繋がっているような気がします。絶妙なバランスの元に、それらがあって現在のpaperboy&co.家入一真が存在しているのだと思います。

前半では普通ならどうせ自分の人生なんてと諦めてしまいそうです。ここで学ぶべきことは、日常の全てに平等に小さなチャンスが転がっていて、それを一つ一つ打っていけば何か大きなチャンスに繋がるかもしれないこと。興味があっても無くても後で何か意味があると思って目の前のことに一生懸命になること。家入さんはこんな僕でも社長になれたんだ!とおっしゃられていますが、何もしないということはなく、何かには一生懸命になられていると思います。そして少しずつ殻を破っていかれた勇気もあります。

いかにも啓発書と思うかもしれませんが、なにより、もしあの時やっていれば今できたのに…なんて後悔をしてからでは取り返しがつかないと思いました。僕も最近そんな後悔する出来事があったので尚更ズシンと心に響きました。日常の全てにおいて自己研鑽することの大切さを改めて言語化できたことが二つ目の収穫として終わりとします。